人生最後の結びに! 夢むすび食堂&萩御成道観光案内所オープン! 店主・古谷末廣さんインタビュー

先月2月3日(土)、萩市西田町にオープンした夢むすび食堂。江戸時代、萩藩主が参勤の際に通った萩往還を「御成道」とも呼ばれ、現在では、萩東田町商店街から西田町を通り城下町へと続く一直線の筋を萩御成道と表現し、観光振興の一環として、その活性化を行政と地域住民で取り組まれています。その御成道に位置する西田町に、地元の人も観光客も笑顔になれる憩いの場として夢むすび食堂と同施設2階に観光案内所を作られた古谷末廣さんにお話しを聞いてきました。

■先ずは、夢むすび食堂と御成道観光案内所をオープンに至った経緯をお聞かせください。
-直接的なきっかけとなったのは、知人からのお願いからとなります。そこに至るまでの経緯となると長くなりますが、元々私は漁師をしていまして、その後、宿泊施設に転職し、定年となる60歳まで勤めていました。その半生の中で、萩はやはり観光立市であることを痛感し、そこまで生きてこられたのも、一緒に働いていた仲間であり、萩に訪れる観光客であり、その萩を形成する市民の皆さんをはじめ、歴史を作ってこられた萩出身の偉人たちあってのものだと実感し、残りの人生を、それら全てに感謝し、恩返しに使って過ごそうと決めました。それから明治維新の偉人カルタを作ったり、お土産用のお菓子を販売したりしながら、その利益の充て、御成道に明治維新の偉人を説明紹介するパネルを127枚立てたり、偉人のブロンズ像を造立したりし、萩の観光力を高め、古くはまちの中心であった城下町から東田町の筋を再び盛り上げようと18年間活動してきました。そして、一昨年、クラウドファンディングを使って、老朽化の進んだパネルの立て替え費や、より多くの人へ萩の魅力を知ってもらうための広告宣伝費の捻出に、クラウドファンディングでの資金調達を試みると、市外県外の方から計60万円ほど応募があり、また市内を回りましたら80万円ほど寄付を募ることができました。その支援からも、やはり萩というまちの存在を望まれている方は多くおられることを感じさせていただきましたし、その支援くださったお金を地域にとってより有益なものにしなければならないなと思いました。
18年の活動により、御成道の城下町にあたる地区や東田町にはお店の数は増え、一定の成果をあげることができたのではないかと自負しています。そのようなところで、知人から西田町にも人が訪れる何を作ってほしいという声をいただき、観光客だけでなく地元の方も集い、笑顔になれるような憩いの場の創出を考え、飲食店と観光案内所という複合施設を思い付いたという流れです。

■おむすび(おにぎり)をメインとした飲食店にしたのは何故でしょうか?
-一つは観光客や地元の人々がこの店に訪れて結ばれるという意味を込めてのものです。もうひとつは、私の18年間の活動は「夢」そのものであって、支援してくださった方々のお陰で一つひとつの夢を叶えることができました。そして、現在78歳。新しいことを始めるのは、これが最後になるのではないかと「夢」の「結び」という意味を込めて店名を「夢むすび」としました。店名に「むすび」と付けたので、やはり提供するものは「おむすび」だろうと、おむすびをメインとした飲食店にしました。

■店名が先であったのは面白いですね。
-もちろん、近年全国的におにぎり屋さんが注目を集めていることも考慮してのことです。グローバル化、多様化した社会となり、日本食以外を食べることが日常化してきましたが、ご存じのとおり、おにぎりは日本で発祥したもので、古くから現在に至るまで、日本の食文化に定着しているものです。明治維新の偉人たちもきっと食べられたと思います。また、おにぎりは世界各国で認識されてる日本食の一つともなっていますので、インバウンドを推進するにあたって、外国人向けにもウケが良いのではと考えています。

■どのようなおむすびを提供されていますか?
-まぜ込みむすび、上のせむすび、じゃんぼむすびと大きく3種類を用意しています。まぜ込みむずびには、梅ひじき、青菜と小エビ、エビと山椒ちりめん、高菜ちりめん、しそわかめ、梅、かつお、ゆかりを。上のせむすびには、鮭、辛子高菜、しそ昆布、明太子、辛子明太子マヨ、ツナマヨを。じゃんぼむすびには、しそ昆布+明太マヨ、鮭+高菜を現在ラインナップしています。萩といえば海の幸が豊かなところですので、海産物を前面に出したおむすびを提供しています。できる限り地元で獲れるものを具材にしたいと考えていますので、エビやちりめんもそうですが、今後は焼き魚なども具にしていければなと考えています。

■オープンして1ケ月が経ちますが、反響はいかがでしょうか?
-まだ1ヶ月ですので成功していますとは言えませんが、今のところ、日に60個から70個のむすびを販売することができています。お客さんは地元の方が多く、週末には観光客の方も足を運んでくださっていますので、スタートはまずまずといったところだと感じています。

■最後に、読者の方にPRをどうぞ。
-安倍政権時から日本が観光立国となる可能性を打ち出し、インバウンドによる成長戦略を立てられ、アベノミクスの中でも一番実績が上がっているものだと評価されています。元々観光立市であった萩であるからこそ、観光力を維持し、更に高めていかなければならないと思います。色々な意見はあるでしょうが、やはり萩には観光地としての力が必要です。そして、観光スポットが繋がる「道」がとなることで、その経済効果は更に高まります。昨今、浜崎地区に新しいお店がいくつかでき、観光客が足を運ぶ通り(道)に姿を変えています。同じように、城下町だけでなく、東田町まで足を伸ばせるのよう西田町も色々なお店が出店する場所になってほしいです。年間数億円のお金が落ち、萩市の繁栄に繋がる御成道に姿を変える。「夢むすび」がその起爆剤となることを私の人生の結びにしたいと思います。

■ありがとうございました。

夢むすび食堂 御成道観光案内所
萩市西田町39-3
営業時間 10時30分~15時
定休日 水曜日
☎ 0838-25-6484